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幸せはシャンソニア劇場から 【称号:佳作】

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1936年、パリにあるミュージックホールのシャンソニア劇場は、経営不振のため閉鎖となる。30年以上この劇場で幕引きを務めたピゴワルは妻にも逃げられ、息子のジョジョとも引き離されてしまう。失意の日々を送るピゴワルだが、芸人仲間のジャッキーとミルーと一緒に、再度営業を始めようと劇場を占拠してしまう。(gooより抜粋)

どことなくフランス版「ニュー・シネマ・パラダイス」を思わせる心温まる下町ドラマ。僕としてはグラン・ギニョール劇場の方が面白そうなんですが。
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「美人って最強」ってこの映画を見ると実感しちゃう。冒頭からしばらくはおっさんばかりのむさ苦しいドラマが続くんだけど無名の新人女優ノラ・アルネゼデールが銀幕に登場するとこの映画はいきなり輝き出すのだ。彼女は多くの観客に鮮烈な印象を残した女優じゃないかと思う。グレース・ケリーやイングリッド・バーグマンなど往年の銀幕女優に通ずる品格と美しさがある。あまりに美しすぎて扱いどころの難しい女優さんかもしれないけど今後の活躍も大いに期待できそうだ。

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ドラマとしては「ニュー・シネマ・パラダイス」に比べるとかなり湿っぽすぎる。キャラクターも多数登場してくるんだけど描き方が浅いのか本来彼らが持つであろう魅力が伝わってこない。キャラクターのルックスや性格など基本的設定はそれぞれに魅力的なのに描き方が浅いためそれ以上のものが伝わってこない。逆にノラ・アルネゼデール演じるドゥースの存在感があまりに大きすぎて群像劇のバランスを崩してしまったようにも思う。やはり群像劇はそれぞれのキャラクターの魅力をある程度は均等に描いていかないといけない。

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まあ、この作品は群像劇ではなくミュージカルとして割り切った方が楽しめるかもしれない。逆にいえばミュージカルシーンがまた妙に優れていてドラマ部分を食ってしまっている。ここら辺も作品のバランスの悪さの一因かもしれない。主にシャンソンだけど楽曲がいい。旅情と郷愁が混ざり合ったような日本人の好みにも合いそうなメロディだ。ドゥースが歌い上げ観客が熱狂するシーンの高揚感がいい。一時は閉鎖まで追い込まれたシャンソニア劇場だけど彼女の登場によって再生していくエピソードも実に心地よい。

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しかし終盤からは上り調子だった物語も再び斜陽化していく。暗い話はどうもこの作品にはそぐわないと思うんだけどドラマはある事件を境に急速に破滅に向かっていく。これはちょっとやりすぎかなと。今まで積み上げてきたノスタルジーや幸福感などが終盤の悲劇によって相殺されてしまう。これが現実なんだろうけどこういう夢のある映画でそんなことを突きつけなくてもいいじゃんって話だ。やはり僕たち観客は実直に頑張ってきたキャラクターには幸せになってほしいんですよ。

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感想を一言なら「ニュー・シネマ・パラダイス」のなり損ね。ドラマ部分は今ひとつだけど前述の女優の存在や楽曲を含めたミュージカルシーンや舞台劇を思わせるセットの美術など光るところも大いにある。傑作というのはすべての部品が傑出してなるものであって、いくつかの部品が凡庸だとなり損ねてしまうものだ。まさに本作がその典型だと思う。もったいない。(64点)

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シャンソニア劇場が復活すれば、息子と一緒に暮らせる、シャンソニア劇場が復活すれば、かわいいあの娘と一緒になれるシャンソニア劇場が復活すれば、俺の芸が活かせるシャンソニア劇場が復活すれば、わたしの夢が叶う監督・脚本:クリストフ・バラティエ出演:ジェラール...... [続きを読む]

受信: 2009年11月 1日 (日) 00時05分

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