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バイオハザード ディジェネレーション 【称号:佳作】

Biohazard_degeneration
バイオテロや薬害の被害者を救済するNGO職員のクレアが降り立った空港にゾンビが出現。彼女と事態収拾に当たるエージェントのレオンは、事件の背後に巨大な陰謀と黒幕が存在するのを感じ取る。(MovieWalkerより抜粋)

人気ゲームがフルCGで映画化。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のハリウッド実写版駄作3部作と比べればかなり楽しめる完成度になっています。残念なことに今のところセルのみでレンタルはないとのこと。
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あまりテレビゲームはプレイしない僕だけどバイオハザードシリーズは新作が出るとやってみたりする。ゲームとはいえそこらへんの映画なんかよりもシナリオが優れているし、グラフィックもその時代の最高のクオリティでプレイヤーを魅了する。超一流のスタッフが手がけているゲームであることが数時間もプレイすれば実感できるはずだ。本作はシリーズの人気キャラクターを登場させての完全オリジナルストーリー。悪夢のように出来の悪い実写版と違ってフルCGだ。

まず生身の人間をフルCGでやろうという試みがすごい。たいていCGアニメといえば擬人化された動物やロボットだったりする。人間が出てきてもピクサーのアニメに出てくるようなコミカル画風がほとんどだ。今のCG技術では生身の人間を描画すれば必ず「不気味の谷」現象につきあたる。中途半端なリアルさが観客には不気味に感じるのだ。全体的にフルCGで描かれた人間はどんなに表情豊かでも体温が感じられない。まるで美しい死人を思わせる。だから今のCGアニメは生身の人間を扱わない。本作はそれにあえて挑戦しているのだ。

それにあのディズニー映画「トロン」から比べてもCG技術は格段の進化を遂げている。本作もまだまだ「不気味の谷」を感じさせるもあと少しで克服できるんじゃないかと思わせる完成度だ。特にアップになった女性の頬肌の質感は見事。光源を巧く使えば実写とCGの区別がつかないシーンも多い。PS3当たりになるとこのクオリティでゲームが動くのだから本当に驚かされる。3月にはPS3でバイオハザードの最新作が発売されるらしいが、この映画を見ると購買意欲をそそられる。新作ゲームのプロモーション映画としても実に効果的な一本だ。

Biohazard_degeneration_2

しかしやはりこの映画はゲーム版バイオハザードのコンセプトを踏襲した作品であるということを事前に承知した人でないと「そこそこのCGアニメだね」で終わってしまうかも。いくらスゴイ技術を投入しているとはいえグラフィックはやはりゲーム機レベルだ。CG特有の安っぽい質感は否めない。たとえばゾンビのメイクも実写版の方が怖いし迫力がある。だいたい登場人物全員が死人みたいな顔をしているのでゾンビが顔色の悪い汚い人にしか見えないのだ。バイオシリーズをずっとプレイしてきたプレイヤーはゲーム機のクオリティでバイオハザードを見たい。だからこの映画はその願望が前提となっている。このゲームをプレイしたことがない人にとってはよくあるゲームのプロモーション映像にしか感じられないかもしれない。

ストーリーもそうだ。利害関係や陰謀奸計などを複雑にしても楽しめるのはあくまで受動的でいられる映画や小説までだ。しかしゲームは謎を解いたりトラップを解除しなければならない。観客とプレイヤーの違いは受動的か能動的かだ。ゲームで設定を複雑にしてしまうとプレイヤーがついてこれなくなってしまう。だからゲームにはある程度シンプルなストーリー設定が求められる。本作も映画でありながらゲームのコンセプトで作られているのでストーリー設定もゲーム的シンプルさが窺える。このシンプルさがゲームではなく映画にしてしまうと物足りないと思うかもしれない。

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ただこの作品を見る限り、ゲーム会社の映画参入というビジネスはやりようによってはこれから伸びていくんじゃないかと思った。最近のゲーム業界は相当に厳しいらしい。ファミコン時代はゲーム機のスペックも低かったからゲーム1本なんて数人のスタッフで開発できた。それでいてカスみたいなゲームが何十万本も売れたりしたのだ。しかし今は映画並みの開発費と人材が必要だ。それなのに一万本も売れなかったなんて悲劇が起こる。たった1本のゲームソフトの空振りが会社を傾かせてしまうこともある。つまりゲームだけではやっていけない時代だ。そこで彼らのCG技術のノウハウを生かした映画ということになる。まだこのジャンルで大成功したという話を聞いたことはないが、優れたシナリオとグラフィックの良質な作品が数本続けば一気にブレイクする可能性のあるマーケットだと思う。本作はその発芽を感じさせないでもない1本だった。ファンは必見、そうでない人にはそこそこのCGアニメだ。(60点)

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コメント

見ました。
そこらへんのホラーアクションよりも断然おもしろかったし、なにより2のシーンが一部最先端のグラフィックで再現されていたのはゲームファンにはたまらない演出で、自分的には満足でした。
ただ、全体的にレオンが前に出ていて、クレアが空気だったのが残念だと思いました。

投稿: ちきかつ | 2009年1月 4日 (日) 21時08分

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