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セックス・アンド・ザ・シティ 【称号:ゲロ】

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育児や結婚生活に奮闘するミランダ、いまだ“夢見る少女”気味なシャーロットなど、親友たちの近況に感心したり呆れたりのキャリー。当の本人も恋人ビックとの結婚を決意するが、思わぬトラブルに見舞われてしまう。(MovieWalkerより抜粋)

(注意!!)悪魔のように辛辣で地獄のように容赦のないレビューです。この作品を心から愛する人は絶対に読まないでください。

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たまたま小倉智昭さんの『とくダネ!』を見ていたらこの映画の特集をやっていた。なんでも30代40代の独身女性たちがこの映画にはまっているというのだ。ブランドファッションで着飾ってスイーツを食べてイケメンとのデートを満喫する独身女性たちのニューヨークライフを描いたこのドラマに日本の独身女性たちが憧れているそうな。彼女たちと同じファッションで身を包みオシャレなカフェでイケメン談義で盛り上がる。そんな30代以上独身女性のライフスタイルが取材されていた。このドラマに心酔しているある看護師の女性(30)は「自分自身を変えるために」英語の勉強をしているという。ニューヨークで働くことを目指しているのだ。なんて大きな夢を持った前向きな女性だろう。そんな彼女に一言いってあげたい。



おまえ、バカ??



貧困に悩むアフリカの子供たちを救うためなら分かるけど、なんでニューヨークに行くことが「自分自身を変える」になるのじゃ。困ったことにこの女性のバラ色の脳みそはニューヨークに行けば『セックス・アンド・ザ・シティ』みたいな華やか人生が待っていると信じて疑わないのだ。中学生や高校生ならまだしも30にもなってこれじゃあ、親御さんが気の毒です。合掌。

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六本木ヒルズでの試写会の模様も取材されていたが映画のブランドファッションに身を包んだ女性たちが颯爽と歩いている。本人たちはヒロインになり切っているようだが見ているこちらとしては思わずお茶を噴いてしまった。恥ずかしい。あまりにも恥ずかしすぎる。ヤコペッティ監督の『世界残酷物語』の日本の風俗を紹介するワンシーンかと思ってしまった。。顔とスタイルと衣装が全然なじんでない!! 主演のサラ・ジェシカ・パーカーが見たら「あら、黄色いおサルさんたちがアタシたちのマネをしてるわ」とあざ笑うこと間違いなしだ。

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去年、『恋空』という呆れるほどにバカバカしいラブストーリー映画があったけど、はっきり言って『セックス・アンド・ザ・シティ』はそれを超えている。見事に僕の「逆琴線」に触れた。『恋空』は対象が10代から20代前半くらいまでと精神的にもまだ未熟だから許されるとしてもこちらは30代以上だ。若い子たちから「オバサン」と呼ばれる年代である。人生でもっとも充実した時期を送っている人たちであり若い人たちのお手本になるべき人たちだ。

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そんな彼女たちがこんなバカバカしいラブストーリーにウットリするのだ。ヒロインたちのやっていることは頭の悪い中学生の発情期と変わらない。結婚したり離婚するにしたってその理由や動機があまりにも幼稚すぎる。物語はまさにスイーツ独身女の都合のみで展開していく。とってつけたようなトラブルや諍いが「等身大の彼女たちを描く」ことになっているのだろう。ぶっちゃけあほらしすぎてヘドが出る。

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この映画に生身の男なんて存在しない。ここに出てくる男はいわば彼女たちへの奉仕品だ。都合の悪いことはすべて男に責任転嫁されるしそれはひたすら映画の中で肯定される。それ以前にこの世界そのものが彼女たちのご都合主義の集大成だ。裏を返せば彼女たち以外の人間の犠牲で成り立っている。もちろんそんな現実は描かれない。

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ヒロインたちは高級ブランドを買いあさり高級スイーツをほうばってメキシコの高級リゾートでバカンスしてイケメンたちに発情する。社会の最底辺に生きる人たちが低賃金労働で生産してきたものを無駄に消費してくれる。こんなセレブなライフスタイルなのに資金の出所が不明なのも素敵だ。まるで中山美穂が主演していたバブル期のトレンディドラマみたい。彼女たちはただただひたすらに消費と浪費をくり広げてそれでいて何も生み出さない。前半でミランダの恋人が彼女との結婚を躊躇するシーンがある。「お前さんみたいな不良債権をつかまされて俺は幸せにはなれるはずがない」とはっきり言うべきなのだ。こんなアホ女との結婚を回避した彼の選択は至極妥当で適切な判断だろう。この女と結婚して幸せなんて真性マゾじゃなくちゃ無理。しかしこの映画では彼が徹底的な悪者として扱われる。ここでは彼女たちの生き方を否定することはたとえそれが正論であっても許されない。

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たしかに彼女たちにとって物わかりが良すぎる映画だがさすがにこれはないだろと思ったら多くの独身女性が共感しているというではないか。この映画を特集した女性ファッション誌が売り切れ状態だという。ヒロインたちが履いていた高級靴や高級スイーツも日本の百貨店で売っているそうだがこちらも完売御礼。

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独身女を批判することは社会ではタブーみたいなところがある。マスコミも「セクハラ」とか「女性蔑視」という伝家の宝刀を持つ彼女たちを恐れているのだろう。だからってあんまり媚びすぎるのもどうかと思う。こんな「世の中のハイミスってこんなバカなんですよ~」と吹聴して回ってるような映画をまるで独身女性のバイブルみたいに持ち上げる彼らの節操なさに呆れる。それにのせられた独身女性たちが自分たちを貶める以外なにものでもないこの映画に共感しているわけである。本作こそ女性蔑視だ。マスコミの功罪は大きい。こんな愚民化映画を嬉々として買い付けてくる映画会社にも猛省を促したいところだ。

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寿司で女体盛りをしたのにダンナの帰りが遅くてぶち切れる女。こんな堕落退廃が今のニューヨーカーたちの等身大の姿だとするならワールドトレードセンターに飛行機を激突させたアルカイダの皆さんのやったことは間違ってなかったんだと思っちゃう。僕の中ではビン・ラディンの好感度がうなぎ上りだ。さんざんやり放題だったくせに「ジミ婚が一番の幸せ」なんてラストにも呆れる。というかムカツク。強姦魔が「やっぱり純愛が一番だよね~」とレイプ三昧の末に悟るようなもので全然説得力がない。

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こういうヒロインたちに夢を見たり憧れたりする女性に罪はないと思う。ブランドやスイーツやイケメンや華やかなオフィスなど彼女たちの性感帯を見事に突いてくるからだ。だけどこういう生き方がカッコイイと思うのは何とかしてほしいと思っちゃったりする。まるで『恋空』が純愛だと信じて疑わないゆとり世代の若者を見て「これからの日本は大丈夫なのか」と心配してしまったときの感触に似ている。僕が若いときに『セックス・アンド・ザ・シティ』を鑑賞したらきっと「このオバサンたち、キモすぎる!!」と嘔吐したことだろう。現に隣で見ていた若いカップルの男性の方は映画が終わるやいなやトイレに駆け込んでところかまわず吐き散らしていた。僕自身も尿に血が混じっていたほどだ。

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映像はブランドファッションにあふれて華やかだしヴォーグの編集者内部まで見せてくれる。オバサンとはいえ金髪で長身で目鼻立ちの整った欧米人たちは日本の女性とは根本的に違う。同じ人間、いや生き物じゃないのだ。そんな彼女たちがブランドファッションに身を包めば銀幕に映えるわけである。日本の更年期オバサンたちがそれをやっちゃうと見るも恥ずかしい抽象画になっちゃうのだ。この違いは破局的に大きい。お願いだからその現実を分かってほしい。映画の方はストーリーもテンポがいいので決して飽きさせることはない。演出が優れているのでこんなバカバカしいドラマでも最後まで見せてしまえるのだ。映画としての完成度は高いといえる。

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というわけで【称号:ゲロ】 僕にとって今年ワースト級だ。『人肉天婦羅』よりひどい映画が出てくるとは思わなかった。ちなみにチケット売り場でタイトルというのが恥ずかしくて「『性交と都市』を一枚」と言ったらちゃんと通じた。しかし今後は『おっぱいバレー』という作品が控えている。そのチケットを買うときどうするか現在思案中だ。(12点)

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コメント

私も30代独身女ですが まったく同意見です

何でこの映画が人気があるのか心底不思議でした

こころに小気味よく響いたコメントありがとうございます

前のブログからの大ファンでしたよ

これからも応援しています

投稿: | 2008年8月29日 (金) 12時48分

素晴らしい。
これほど的確にスカッとするレビューを読めるとはw
正に言いたいことを言ってくれた。

投稿: サットシー | 2008年8月29日 (金) 12時55分

こういう世界がわからないあなたみたいな人は観るべき映画じゃないよ

投稿: こたえ | 2008年8月29日 (金) 17時58分

独身女性ですが、まったくもって同意ですw
こんなもの見て喜んでいるじょうじゃ、女がバカにされるわけですな。
この映画の馬ヅラの白人おばさん達もかなり美しくはないですが、東アジア女性が真似してブランドもので固めても貧相過ぎて滑稽。
スイーツ脳っていうんでしょうか、もう死ねって感じですね。

投稿: みゆき | 2008年8月29日 (金) 23時55分

ですよねえ。

男で考えれば石田純一なんかが夢を語り、女女と盛ってるような映画と考えればこの映画がいかに低脳なのかよくわかります。

俗にいうスイーツ脳ってやつですね。

投稿: アラホー | 2008年8月30日 (土) 08時52分

自演コメントのバーゲンセールですね。

こき下ろしの文章でしかアクセス数稼げないとか終わってます。映画一つを製作するのにどれほど工夫されているもう一度考えて下さい

投稿: ベジタリアン | 2008年8月30日 (土) 12時33分

>「『性交と都市』を一枚」と言ったらちゃんと通じた

そっちのほうが恥ずかしくないか?

投稿: あえれ | 2008年8月30日 (土) 13時34分

先日チャンネルをかえたらいきなり鏡を見ながら腰を振って交尾をしている動物が映りました。しかし動物にしてはよく喋るし、とても綺麗な衣装を身にまとっている。

動物のドキュメンタリー?と思いチャンネル表をみてみました。

「SEX AND THE CITY」

ああ、なんだ、ただのドラマか。

投稿: | 2008年8月30日 (土) 21時05分

レビュー面白いっすねぇ(笑)

あれですよ、女性にとってのダリオ・アルジェント映画みたいなものなんじゃないでしょうか。
ドラマのエピソードが面白かったから映画の内容が??でも別にいいや、っていう感じの。

ファンの方は気分を悪くされるかもしれないですが、
やっぱりドラマ観た人向けの映画のようですから、キャラクターの性格とかに馴染んでいない人になら、こういうレビューをされても仕方ないんじゃないかな。
ドラマからのファンなら「ドラマ観ないと面白さなんかわかんねーよ」ってくらいの気持ちでいればいいと思います。

ただ、一部ではこう見られてるっていう意識は持っていた方がいいかもしれませんね。

投稿: MR | 2008年8月31日 (日) 08時40分

悪魔的なレビューというより普通すぎる感想だなぁ。。
男でこれに共感する奴は存在しないだろ。
バブル的な軽薄さに対する嫌悪は自分も同じだけど、
良く考えて見れば今の日本は不景気でヤバイ状態。(アメリカもか)
浪費する女が経済を活性化してくれた方がいいんじゃないかとも思う。

投稿: sekak | 2008年8月31日 (日) 12時15分

私は普通に会話とかファッションとか楽しめたけど。

このドラマが流行った時のNYって、女かゲイしかいないってぐら男がいなく、だからこのドラマが出来たんでしょう。この映画を普通に今評価したらまぁこれが妥当なのかな?

投稿: | 2008年9月17日 (水) 19時24分

よくぞ言ってくれた!!!
感動した!!!!!

投稿: KCファクトリー | 2009年3月18日 (水) 20時23分

どうもこんにちわ。的確すぎるレビューです。
このエントリ、リンクしてもいいですか?

投稿: うちだたかひろ | 2009年12月15日 (火) 13時35分

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