靖国 YASUKUNI 【称号:佳作】
マスコミで騒がれ一時は上映中止まで追い込まれた本作がついに公開初日を迎えた。というわけでさっそく僕も渋谷シネアミューズへ。映画館の前には警察とマスコミであふれその中を通って入っていく僕はまるで要人になったような気分だ。混雑するなあと予想はしていたが1時間半も早く到着したのに初回のチケットは売り切れ。しょーがないので30分遅れで始まる英語字幕版を見ることになった。ちなみにこれから見に行こうと思っている人は相当に気合いを入れてのぞむべきだ。初回が始まる頃(10時頃)には午後の早い回のチケットまで完売していた。見たい回の3時間くらい前には到着していないと整理券をゲットすることもままなりませんぞ。またトラブルを想定してか上映中もスクリーンの真横に警備員が常駐して観客の動きを監視している。今までいろんな映画を見てきたがこんなことは初めてだ。終わった後スタンディングオベーションでもしようかと思ったがやめた(笑)

まあそれにしてもこの反響。完全に映画会社の宣伝勝利でしょう。僕たちも完全に踊らされてしまった。以前のニュースでも報じられていたが右翼や政治家の抗議によって映画館サイドが上映中止を決定したとある。しかしどーも怪しい。だいたい見てもらえば分かるのだがこの映画、そんな大騒ぎするような内容でもないのだ。
はっきりいって頭のおかしい人たちが軍服のコスプレショーをして靖国参拝反対派と賛成派の人たちがこれまたキチガイみたいに罵り合っているだけだ。ここに出てきて騒いでいる連中ははっきり言って頭がおかしいキチガイなのだ。しかし端から見ればキチガイほど面白い人たちもいない。この映画は頭のおかしい連中のおバカぶりを楽しむ娯楽映画である。むしろ欧米人が見た方が楽しめるかもしれない。彼らにとって日本人とは理解できない人種であろうがこの映画に出てくる日本人は面白いほどに理解できない人たちなのだ。こういうアホがいるから世の中は面白い。日本軍の軍服を着た彼らは参拝のあとそのままの姿で山手線に乗って帰るのだろうか。そんな姿を想像すると妙に笑える。
とにかく靖国問題に関わる人間にロクなやつはいない。それは日本人もそうだが中国や台湾、朝鮮人も例外ではない。どいつもこいつもみーんな頭がオカシイのだ。すぐにキレる。こんなキチガイたちとマトモに議論なんてできようはずがない。しょーじき言ってこの映画を見ていると靖国問題をマジメに考えること自体バカバカしくなる。ていうかこの問題こそ正解のない命題みたいなものだ。むしろこういう問題は無関心でいることが正解だと僕は思う。南京大虐殺にしても本当にそんなことがあったのかどうかなんて今の僕たちにわかりようがない。ねつ造写真も出ているようだし証言者の発言もどこまで真実なのか窺い知れない。こうなったら日本人は日本にとって都合のいい解釈してればいいじゃんって思う。どーせ正解なんてないんだから。

靖国参拝の是非なんて論じる意味がないと思う。だいたい靖国が問題視されるのは日本が戦争に負けたからだ。あの戦争に勝利していればいまごろ終戦記念日は靖国大感謝祭だったろう。要するにそんな是非に普遍性などないのだ。戦争の勝ち負けによってその是非は大きく変わってしまう。戦争なんて今回の石油の暫定税率復活と同じで一部の権力者が決定してしまえば国民はなし崩しに受け入れなければならない。首相が靖国を参拝しようがしまいが起こってしまうときには起こってしまうのだ。僕も基本的には戦争反対だが来るべき次の中国や朝鮮との戦争には備えるべきだとも思ったりする。もし起こってしまったらさすがに次は負けられない。負けてはならないのだ。
さて映画の方だが考えさせられるなんて問題提起もクソもない。靖国問題の上澄みをすくっているだけで深く掘り下げていくわけでもない。ただひたすら頭のオカシイ人たちのバカバカしい罵倒を垂れ流しているだけだ。こんな映画に上映中止もないだろう。おそらく映画会社は右翼や政治家の抗議を宣伝にうまーく利用した。上映中止にすれば今度はそれに反対する声が上がってくるのも計算済み。マスコミやワイドショーには大きく取り上げられてそれは数億円相当の宣伝効果と相成った。物々しい雰囲気も彼らにとっては願ったりの演出だ。今日なんて映画会社スタッフが総出で誘導に当たっていた。押し寄せる観客動員数に内心笑いが止まらなかっただろう。
まあ、はっきり言って一発芸みたいな映画だ。さすがにそう何度も何度もできる宣伝効果ではない。超反日的内容を期待していた観客も間違いなく肩すかしだ。この映画を見ると「なんで上映中止?」と思えてしまうだろう。見事に映画会社にはめられたのだ。
というわけで靖国問題をマジメに考える映画とはまるで違う。靖国問題になると熱くなるキチガイな皆さんたちのやりとりを楽しむ映画だ。ドキュメンタリーの価値はないに等しい。ただこういうアホな連中は見ているだけで面白い。だいの大人が軍服姿でラッパを鳴らしながら靖国神社構内を行進なんてしている。ヘンなクスリをやっているとしか思えないが本人たちは大まじめなのだ。こんな映画を見ると今年の終戦記念日はマッカーサー元帥のコスプレ衣装で茶化してみようかなとお茶目な僕は思ってしまうのだ。これは余談だが音声が聞き取りにくいシーンも多いので僕個人としては英語字幕付きがいいと思う。英語とはいえ意外と役に立った。(63点)

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