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ランボー 最後の戦場 【称号:佳作】

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ベトナム戦争やその後のさまざまな戦いをくぐり抜け、孤独に生き続けていたランボー。だが、残忍な軍事政権に制圧されているミャンマーへアメリカが傭兵部隊を投入することになり、ランボーも部隊に加わっていく。(MovieWalkerより抜粋)

サイクロン被害でその特異性が全世界に報道されたミャンマー軍事政権。なるほど、こんなジェノサイドをやってちゃ西側諸国の人間を立ち入らせるわけにはいかんわね。

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去年『ロッキー・ザ・ファイナル』が公開されたときまさか『ランボー・ザ・ファイナル』なんてこともあるのかなと思っていたら早々に現実となった。来月にはインディ・ジョーンズも公開が控えているし高齢化社会に向けてこれからはおじいちゃんたちがアクションしたりキスしたりエッチしたりする映画が増えていくのかもしれない。

「戦争しちゃってごめんなさい」ムードが流れるハリウッドの中で我らがランボーさんは「そんなの関係ねぇー!!」と言わんばかりに大暴れ。戦場に出向くプロセスも――「ランボー、戦場に行ってくれ」→「イヤだ」→「頼むよ~」→「しょーがねーなあ」の黄金パターン。どーせ行くんだからいちいち断って時間を上映時間を伸ばすな(笑) 毎回断るくせになんだかんだ戦場に赴くところをみると戦争が大好きなんだろう。こいつに孫がいたら「よーし、おじいちゃんが戦場に連れってやる。楽しいぞぉ」なんて言い出しそうだ。ていうか本当にそういう年齢なんだよな。

思えば前作から20年近くたっている。前作はアフガニスタンだったがあれから湾岸戦争、ボスニア紛争、イラク戦争などおいしい戦場はたくさんあったのになんで今さらミャンマーなのだろう。と思っていたら現在のミャンマーの軍事政権がこれほどにヒドイとは知らなかった。なんと60年にもわたって内戦が続いているらしい。カレン族という部族を軍事政権は60年以上にもわたってイジメ続けているのだ。家は焼かれて男は殺され女はレイプされる。そんな軍の非道ぶりな映像を冒頭で流される。サイクロン被害で軍が西側諸国の支援を拒む理由が透けて見えてくる。

物語はそんなカレン族のみなさんを救おうとボランティアグループがランボーに現地までの同行を依頼する。いくらなんでも無謀すぎると思うがこれが今回のランボーを戦場に送り込むネタなんだからしょーがない。ミャンマーにバカンスに来ていたランボー父が軍事政権に拉致されたとか何でもいいのだ。
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映画のノリとしては前作とほとんど変わらず。戦場に乗り込んでいったランボーが現地で鬼神のごとき強さを見せつける。この映画に世界平和とか反戦メッセージなんてクソもない。戦争好きのオッサンが人質救助を大義名分に心ゆくまで大暴れして日頃の鬱憤を晴らす物語だ。気がつけば敵兵の死屍累々の山が一丁上がり。あれだけ無駄に大暴れしておいて終わってみれば虚しい顔を残して去っていく。この虚しそうな表情でちょっとだけ反戦をアピールする男ランボーだけど説得力ゼロ。「最後の戦場」なんてサブタイトルがついているがまだまだいけそうじゃないか。次は北朝鮮あたりで頑張ってほしいところだ。

基本的に前作から全然進歩のないストーリーだが戦闘バイオレンスシーンだけはやたらと進化している。こいつらときたら銃弾がかすっただけでも手足はもぎ取れ頭部はスイカ割りのように爆ぜる。むかし『ブレインデッド』なる血糊量だけはギネス級のスプラッターホラーがあったがそれを上回るゴアシーンだ。たとえばランボーの放つ弓矢もいちいち頬を貫通したりとビミョーにイヤなところに命中する。普通に背中でいいじゃんって話だ。クレイモア(地雷)なんて踏もうものなら内蔵をぶちまけながら文字通り木っ端微塵だ。こんな死に方はゴメンだ大博覧会状態である。この目を背けるような映像のシークエンスが陳腐なストーリーをカモフラージュしているなんてつっこんじゃ気の毒だ。だってスタローンだもん。

しかしながらこの潔い破壊っぷりが不謹慎ながらカタルシスになっているのも確かだ。もしこれがなければランボー最終話(?)は凡庸以下で終わっていたと思う。戦場の臨場感は半端じゃないしむしろそれだけを楽しむ映画なので大画面と大音響設備が整った劇場鑑賞がよろしい。ぶっちゃけ戦争を楽しむ作品だ。(62点)

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コメント

日本にいたら見てみたいです!
tbさせてもらいました。

投稿: HA-NAM | 2008年5月28日 (水) 12時13分

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