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椿三十郎 【称号:佳作】

Tubaki_sanjuro
上役の汚職を暴こうと、井坂ら9人の若侍が社殿に集まった。そこへひとりの浪人が現れ、9人を殺しに来た刺客を返り討ちに。浪人を加えた一行は、井坂のおじである家老の屋敷へ急ぐが、家老は何者かに誘拐されていた。(MovieWalkerより抜粋)

黒澤明監督の超有名な時代劇を森田芳光監督×織田裕二主演でリメイク。織田裕二の主題歌をいれる勇気を監督さんは持ってほしかった。「♪つばき~サーティ~、ネバネバネバネバネバネバ~」みたいな。

Tubaki_sanjuro_1
「いい手みやげを持ってきたぞ、室井さん」「貴公、オレは室井じゃない。室戸だ!」


名作のリメイクというのはどうしても不安を感じてしまうものだが意外と老若男女がふつうに楽しめる作品に仕上がっていた。だいたい森田芳光というヤツは『黒い家』にしろ『模倣犯』にしろイカレタ演出で優れた原作を台無しにしちゃう天才だ。名作のリメイク以上にコイツの演出ぶりが心配だったのだ。

ついでにいうと僕は恥ずかしながら黒澤明版を見ていない。『天国と地獄』を見る限りすごい監督だというのは分かるが他に『野良犬』くらいしか見たことがないので黒澤作品のことをよく分かってない。黒沢清監督のならたくさん見てるんですけどね。30代以下の若い人たちは黒澤明といっても名前くらいしか知らない人が多いんじゃないかと思う。彼の全盛期の多くは白黒だし重厚そうなので見る前から気後れしてしまう。

そんなこともあってか1000円で見られる映画の日の一番混雑しそうな午後にも関わらず席はたいして埋まっていなかった。それも公開初日だ。前の時間に見た『ベオウルフ』の方が混んでいた。織田裕二の人気もここへきて陰りが見えてきたということか。去年のキムタクが主演をした同じ時代劇『武士の一分』に比べるとかなり寂しい感じがする。

この映画の良かったところはオリジナルの脚本をそのまま採用したことだ。映画の面白さのほとんどは脚本で決まる。この作品は脚本がすでに完成の域に達しているので現代の未熟な脚本家がいじるのはマイナスに他ならない。脚本が面白ければあとは監督がトンチキな演出をしなければそこそこ楽しめるはずだ。今回の森田芳光は自分なりのオリジナリティで巨匠に対抗しようとしなかった。実に賢明な選択だ。先日テレビドラマで『天国と地獄』がリメイクされてあまりの出来の酷さにがっかりした。アレに比べると随分とマシな出来映えになっている。
Tubaki_sanjuro_2
「客入りヤバイっすよ! コケましたかね~?」「うーん、そろそろ『踊るシリーズ』オファー受けるかな」「僕も『L』がコケたらそろそろヤバいなあ……」


偉大な名作のリメイクはなにもオリジナルを超えようとしなくてもいいと思う。その7割分にでも到達できれば一応満足できる。それなのに実力もセンスもないくせにオリジナルを超えようとするからおかしな作品に仕上がってしまうのだ。すぐれた脚本を現代の旬の俳優を使って再現することは決して悪くない。今の若い人たちが親しみを持って楽しむことができるからだ。なんといっても黒澤明版は僕たち若い世代には敷居が高い。またリメイク版を見たことでオリジナル版を見たいとも思った。三船敏郎は織田裕二の役、そして加山雄三は松山ケンイチの役をどのように演じていたのか、また黒澤明はどんな映像を演出したのか興味がある。そういう興味を持てただけでもこのリメイクはそこそこ良かったんじゃないかと思います。

内容はいわばキャラクター映画だ。ストーリーよりもむしろキャラクターの魅力で引っ張っていく。飄々としながらも頭が切れて、口が悪いが情に厚い椿三十郎は実に魅力的だ。口は達者だが肝心な部分は胸のうちに秘めておく。剣術にも長けていてたった一人で1グループを殲滅してしまう腕前。それほどの男なのに素性が謎なところも面白い。だいたい椿三十郎が本名なのかどうかすら観客は分からない。彼のバックグラウンドを敢えて描かないことで彼は行きずりのヒーローになっている。織田裕二の仰々しい演技も三船敏郎を意識したものだろう。

また松山ケンイチら演じる若侍衆のヘタレぶりも面白い。彼らは9人もいるくせに全員が全員、思考が単純で三十郎が指摘しなければ敵のトラップにことごとくはまっていた。「死ぬときは9人一緒」などと青臭い意気込みもすべて空回りだ。助っ人である三十郎のお荷物になっているあたりが笑える。最近、ニンテンドーDSのドラクエ4にはまっているがトルネコみたいな役立たずだ。はぐれメタルに指をクルクルするのはやめろ!! 彼らのコミカルなやりとりに会場からも笑いが起こっていた。

「どうせリメイクするならオリジナルを超える気概を見せろよ」という意見もあるだろう。たしかにそうかもしれない。オリジナルの猿まねではリメイクの意味がないと言う人もいる。でもリメイクを見た人すべてがオリジナルを見ているわけでもない。それに黒澤明相手に勝ち目ない戦いを挑んでも優良コンテンツの浪費に終わるだけだ。

本作はことさらにオリジナルを超えようという高邁な意識は感じられない。それがよかったと思う。勝ち目がないと自己評価できるのならそこそこのものに仕上げてくれればいい。一番つまらないのは独りよがりな大改悪に走ってしまうことだ。本作は「そこそこ」感がよかった。大きな期待をしなければ「そこそこ」楽しめるし最近の織田裕二のテレビドラマを含めた作品の中でもいい方だろう。(60点)

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「私の名前ですか。・・・つばき、椿三十郎。いや、もうそろそろ四十郎ですが」 [続きを読む]

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こうきたか、織田裕二・・・・・・・。 エンドロールを見ながら、そう思いました。 [続きを読む]

受信: 2007年12月 1日 (土) 23時13分

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{/hiyo_en2/}ずいぶん昔からありそうな居酒屋ね。 {/kaeru_en4/}江戸家っていうからには、江戸時代からあるのかな。 {/hiyo_en2/}まさか。でも、江戸時代の侍とかがここで酔っ払っていても不思議じゃない雰囲気があるわね。 {/kaeru_en4/}椿三十郎とかな。 {/hiyo_en2/}そうそう。あの男も何かって言うと「酒はないか」とくるんだから。 {/kaeru_en4/}黒沢明の名作を森田芳光がリメークしてたな。 {/hiyo_en2/}この新しい「椿三十郎」、ほと... [続きを読む]

受信: 2007年12月 1日 (土) 23時20分

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受信: 2007年12月 5日 (水) 20時07分

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受信: 2007年12月 9日 (日) 18時33分

» 椿三十郎 [☆彡映画鑑賞日記☆彡]
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受信: 2007年12月 9日 (日) 20時56分

» ◆椿三十郎 [江戸川心歩・傑作娯楽小説全集]
 最後に、なんで〜〜衝撃の場面に、思いがけず、泣いてしまいました。織田裕二さんと、豊川悦司さんの演技があまりにも、リアルだった。 久しぶりに映画館に行ってきました! 市内中心街の映画館がまた1つ閉鎖したので、駅前からバスを乗り継いで、ベルモールの新しい...... [続きを読む]

受信: 2007年12月11日 (火) 15時07分

» 椿三十郎 [江戸っ子風情♪の蹴球二日制に映画道楽]
 日本  時代劇&アクション&サスペンス  監督:森田芳光  出演:織田裕二      豊川悦司      松山ケンイチ      佐々木蔵之介 【物語】 とある社殿の中で密議をこらす9人の若侍。彼らは、上役である次席家老・ 黒藤と国許用人・竹林の汚職を....... [続きを読む]

受信: 2007年12月16日 (日) 00時19分

» 映画「椿三十郎」(2007年、日) [富久亭日乗]
     ★★★★☆  黒澤明監督、三船敏郎主演の痛快娯楽時代劇 「椿三十郎」(1962、日)を オリジナル脚本を使い、 森田芳光監督がリメークした。  独自の演出もあり、 上映時間はオリジナル(96分)より20分以上長いものの、 けして冗長にならず、面白かった。音楽も重厚でよかった。  某藩の汚職を正そうとする、 正義感はあるが頼りない9人の若侍に、 どこからともなく現れた椿三十郎と名乗る浪人が 「手前たちのやる事ァ、危なくてみちゃあいられねえ」と助太刀、 黒幕の大目付らにさらわれた城代家老を助け... [続きを読む]

受信: 2007年12月19日 (水) 08時11分

» 椿三十郎 [ネタバレ映画館]
城代家老睦田(藤田まこと)の夫人は白木万里がいいと思う・・・ [続きを読む]

受信: 2007年12月29日 (土) 01時23分

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黒澤明・三船敏郎の『椿三十郎』を織田裕二でリメイクするなんて、とんでもない企画を引き受けた森田芳光監督、「おぉ、意外と善戦しているではありますまいか」という印象です。 [続きを読む]

受信: 2007年12月30日 (日) 00時04分

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