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ボーン・アルティメイタム 【称号:凡作】

Bourne_ultimatum
英国の新聞が、ボーンとCIAに関する記事をスクープした。ボーンはその記者に連絡を取って駅で接触。CIAの暗殺者の狙撃を逃れた彼は、失った過去を取り戻すため、スペイン、モロッコ、そしてニューヨークへと飛ぶ。(MovieWalkerより抜粋)

あんな簡単に侵入できちゃうなんてCIA本部はセコムに入ってないのかな?? マット・ディモン主演のボーンシリーズもついに完結です。

Bourne_ultimatum_2

物忘れがひどい主人公ジェイソン・ボーンですが、僕も前作、前々作のストーリーをきれいさっぱり忘れちゃってます。そうなると「オマエさん誰だったっけ?」なキャラが出てきて話しについていけません。これから見ようと思う人はもう一度復習することをオススメします。

世間一般では評価が高いのに個人的にはどうも今ひとつという作品って誰にもあると思うけど僕にとってはボーンシリーズがそれだ。今回もアクションやカーチェイスなど派手に展開していくわりに退屈してしまった。たしかにカーチェイスシーンや追走劇など手に汗握るアクションは楽しめる。だけどそれだけで終わっちゃってるところが辛いところ。

主人公のCIAスパイであるジェイソン・ボーンくんは記憶がないという設定。だんだん思い出してきてるんだけど肝心なことが思い出せない。シリーズ第1作目では「オレってなんでこんなに強いの? おかしいにゃー」と思いながら敵をバタバタとなぎ倒してました。そのうち自分がだんだんCIAのエージェントだったということが分かってさらに命を狙われていることを知る。そうこうしているうちに恋人は殺されちゃって怒り狂ったボーンが実行犯に復讐を遂げるところまでが前作の話。今回はその黒幕までやっちまおうってなわけです。

先日見た『グッド・シェパード』でもマット・ディモンはCIAのエージェントを演じてましたがあちらは徹底的なリアリズムだったのに対してこちらは007シリーズに近いスパイアクションだ。ただ秘密兵器頼みの007に対してジェイソン・ボーンはそれなりに頭脳プレイを見せてくれる。だからさほど荒唐無稽さは感じられないかもしれない。この頭脳プレイの数々が人気の秘密だと思う。

とはいえやはりアクションで誤魔化されちゃっている感が強い。手にタオルを巻いてガラスの破片を植えてあるフェンスを飛び越えたり扇風機にライトをくくりつけて敵を陽動したりと妙なディテールにこだわっているわりに、たとえば各国間の移動やCIA本部潜入シーンなどが省かれている。国際指名手配されているくせにボーンくんは兼高かおるみたいに世界を飛び回っているのだ。整形しているとか体型が大きく変わったとかそんなこともない。そのくせ肝心なところでは防犯カメラにばっちり映っていたりして今までどうやって監視の目をくぐり抜けてきたのか疑問だ。
Bourne_ultimatum_1

ストーリーは終始緊迫の連続でハイテンションがとぎれることがない。彼は常に「逃亡しながら追跡」状態なのだ。たとえば冒頭でCIAの追跡から記者を逃がすため携帯で彼に指示を与えながら自分自身もCIAの殺し屋を追跡する。しかし彼自身もCIAに追われている。こういう複合的なピンチ設定がこの映画の面白さでもある。しかし数年前ならまだしも今となってはあまり新鮮味を感じない。なぜなら前作から本作までの間に『24twentyfour』をシーズン6まで見ちゃってるからだ。あちらの方が魅力的なキャラがたくさん出てくるしハイテンション演出のスキルも長けている。ボーンシリーズで魅力的なキャラはボーンだけだし、なんといっても敵キャラがショボすぎる。

そしてアクションシーンの見せ方も好き嫌いが分かれそうだ。細かいカットをつないで見せていく手法はたしかにテンポはいいがいかんせんとっても見にくい。さらに手ぶれもひどいのでなおさらだ。何が起こっているのか正確に視認するにはゲームセンターあらし以上の動体視力が必要だ。あまりにチャカチャカしていてスクリーンがまばたきしているようだった。同じ日に封切られた『超立体映画 ゾンビ3D』という立体メガネをかけて見る映画の直後だったこともあって目が死にそうだった。

完結編ということもあってラストのラストでボーンはすべての過去を思い出す。この「忘れていたこと」が本作のウリのひとつでもあるわけだが3作も劇場鑑賞でお付き合いしてきた僕としては「そんなことかよ~」であった。CIAの謀略についても予想の範疇。政治家とか官僚が逮捕されたとあれば内容を聞かなくても「どうせ談合とか収賄でしょ」と容易に想像がつく。悪役がちょっとステレオタイプすぎる。

というわけであまりプロットを楽しめる映画ではないです。あくまでノンストップなハイテンションと派手なアクションシーンを楽しむ映画。メリハリを感じなかったのか僕は退屈してしまいました。ただ本作はシリーズものとしては珍しく3>2>1の順で面白くなっていく。ファンの人なら大満足だと思いますよ。(56点)

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コメント

一番知りたかったのがデヴィッド・ストラザーンの金庫の開け方でした。侵入するのは元職員なんだからわかるんだろうけど・・・
詳細を描かなかったのは、たぶんCIAの陰謀なんですよ!
個人的にはこの3が一番面白かったです。まぁ、しっかりと復習しておいたおかげかもしれませんが・・・

投稿: kossy | 2007年11月11日 (日) 13時24分

こんにちは。トラックバックありがとうございました。私はマドリッドのCIAの支部で、ジェイソンが扇風機を持っていたときあれで爆弾を作るかと思ってしまいました。ただの影を作っているのを観て拍子抜けしました・・・

投稿: ぷくちゃん | 2007年11月11日 (日) 15時54分

こんにちは♪TBありがとうございました。

確かに内容より、アクション先行の作品ですよね。
驚くようなどんでん返しも無いし。
でも、なんだなかんだ言ってこのパート3も楽しめました♪

投稿: non | 2007年11月12日 (月) 09時02分

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