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プロヴァンスの贈りもの 【称号:凡作】

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ロンドンで働くマックスは、おじの遺産である南仏プロヴァンスのぶどう園を訪れた。売却を済ませて帰るはずが、そのまま休暇を取ることになった彼は、レストランを営むファニーという女性と出会い心ひかれていく。(MovieWalkerより抜粋)

40歳くらいで引退して南フランスやスイスあたりでのんびりまったり暮らすのもいいなあと思ってしまいそうな映画。もっともお金持ちじゃないと無理ですが……。

主人公のマックス(ラッセル・クロウ)はロンドンではやり手のトレーダー。時は金なりで動いている彼は何をするにも効率や利益を優先します。ある日彼のおじが南仏プロヴァンスにぶどう園を遺産として残していたことを知ります。マックスはさっそく現地にとんでぶどう園を売却しようとしますがそこで出会うさまざまな人たちとのふれ合いによって彼自身が変わっていくというありがちといえばありがちなストーリー。

なんといってもこの映画の主役は南仏プロヴァンスの美しい田園風景。ストーリーなんてなくてもそれだけでサイトシーン気分を味わえます。ここは多くの人たちが愛する土地だけあって自然だけでなく街並みも美しい。シャトーやブドウ畑、木の葉を敷き詰つめた庭にふりそそぐ木漏れ日などそれだけで絵になります。

マイナスイオンに満ちあふれた庭先でブドウ畑を眺めながら自家製のワインをのんびりと楽しむ。田舎のテンポにあわせて食事も起床もゆっくりのんびり。まさに何かと忙しい現代人の理想のライフスタイルといえるでしょう。そこへもってマックスにはお金の心配がいりません。超高収入のパワーエリートでありながら独身。ルックスだっていいから女にも苦労なんてしません。プロヴァンスへやってくればちゃんと美人との出会いも用意されています。それも純愛。男としてはこいつの家を放火してやりたいくらい羨ましいです、悔しいですっ!!(っていうヘンな顔のお笑い芸人がいましたね)

ポスターをみれば現地の美人とのラブストーリーのイメージがありますが実はそれはこの映画ではオマケでしかありません。ロンドンの非情なスゴ腕トレーダーがフランスの片田舎でどのように変わっていくか。それが本作のテーマになっています。まあちょっとしたセレブなロハス映画といったところです。

マックスは叔父から受け継いだぶどう園をなるべく高値で売却しようとやってきます。しかしそこには長年働いてきた職人がいて彼にとってこのぶどう園が人生です。また叔父の実娘まで出現して売却そのものも危うくなってきます。しかし彼以外の人間はプロヴァンスの自然と土地を愛している。そこで生活することを強く望んで生きています。やがてマックスはそんな人々の気持ちを株や投資のように売り買いできないことに気づいていく。気がつけばマックスもプロヴァンスの土地や人々に愛着をよせていくのです。

大都会で24時間戦うエリートがふとしたきっかけで立ち寄った田舎で自分を取り戻していくという設定はもはや定番です。都会の金持ちと田舎の地元美人との恋愛も珍しくありません(現実の世界ではあり得ないけど) 二人のラブストーリーもガツガツせずかといって葛藤やトラブルもなく短時間で効率よく描かれてその浮いた時間でプロヴァンスでのスローライフをじっくりと描いています。個人的にはラブストーリーを主体としなかったところに好感が持てます。

また主人公マックスとぶどう園を預かる職人とのテニスシーンなどイングランドとフランスのライバル意識を感じさせるエピソードも面白い。この手の作品にありがちな都会と田舎ではなく英国とフランスのギャップなんですね。

この映画では人々の生活に重点がおかれて人間ドラマはそれなりの時間を割いているわりに大ざっぱです。特に利益や効率をなにより優先するはずの男がラストであんな決断をとったのか。今ひとつ見えてこない。いわば田舎暮らしの盲目的な礼賛なんですね。田舎ユートピア思考。マックスの恋愛についてもサブエピソードに過ぎずさっさと処理されてます。

そんなわけでトリップムービーです。日本人にとってパリはともかく南仏はなかなか行けない場所。でも多くの人たちが憧れをもっている場所でもある。特にロハス主義の人にとってはたまらない土地でしょう。ストーリーよりもむしろ優雅な雰囲気を味わう作品です。かもめ食堂みたいなムードが好きな人は楽しめると思います。

とはいえやっぱりお金がないと成立しないライフスタイル。実現しそうで実現できない。ああ……。(51点)

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コメント

TBありがとうございました。
そうなんですよ! この映画はお金持ちの選択映画だと
私も 思いました(笑)
「かもめ食堂」もフツーだった私が この映画もフツーにしか思わないのは やはり当然・・ってことでしょうか?
(夢がなさすぎ?笑)
こちらからもTBさせていただきます 宜しくお願いします。

投稿: | 2007年10月 6日 (土) 11時32分

猫さん、はじめまして! 
まさにお金持ちのための映画ですよね。でも大都市ロンドンで生きていた人がいきなりあんな田舎に生活できるんでしょうか?? 休暇の骨休みならいいんですけどね~。

投稿: 管理人(古居メイソン) | 2007年10月 6日 (土) 14時40分

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